全国の仲間からいただいた連帯のアピール(その1)

茨城「五月一日は天皇の日じゃない労働者の日だメーデー実行委員会」、静岡「天皇制を考える会:静岡」、愛知「天皇代替わりを機に天皇制を考えるあいちネットワーク」からいただいた連帯のアピールを紹介します。

茨城つくばの「五月一日は天皇の日じゃない労働者の日だメーデー実行委員会」の仲間より

「新天皇いらない銀座デモ」にお集まりのみなさん。こちら茨城のつくばで「五月一日は天皇の日じゃない労働者の日だメーデー」に集まる私達から、連帯のメッセージを送ります。
 今日、世界中が労働者の権利のために立ち上がる5月1日。日本政府はこの日を選んで新天皇を即位させるという、これほどまで私達の権利を抑圧する象徴的な儀式があったでしょうか?
 今日を労働者のために休日にしようと立ち上がる5月1日。政府はこの日を選んで天皇の休日としました。これほどまで労働者をバカにした休日があったでしょうか? もちろん私達は休むことすら許されません。
 そして政府は、新天皇の即位に合わせ、新しい紙幣に経営者の象徴・渋沢栄一を登場させると発表しました。雇われこき使われる私たちにとって、これほど相応しくない人物は他にいたでしょうか?
 2019年、5月1日。これが私達の迎えた今日(こんにち)の有り様です。
 私達は、今日が、本来何を象徴し祝うべき日であるかをよく知っています。私達は、休日とは本来、自ら勝ち取るものであって権力から与えられるものではないことをよく知っています。そして私達は、働くことが本来、経営者の顔を拝むためでなく、仲間と支え合い喜び合うためであることをよく知っています。
 東京銀座のど真ん中で群衆に注目を浴びながら、意気揚々とデモを始めるみなさん。
 みなさんよりも少しだけ早い時刻に、こちら茨城つくばでは、まるで人気(ひとけ)はなくとも意気揚々とデモを始めています。
 一緒に、この現実にNOの声をあげましょう!
 2019年の今日、5月1日。
 彼らが行う儀式とは所詮、限られた人だけが密室に籠もり、コソコソと行うことでしか成立しないものです。
 私達はこれから、誰とでも手をつなぐことができる街の中で、大手を振って声をあげます。一体どちらが未来に「開かれた」営みであるのか、言うまでもありません。
 そう、未来は僕等の手の中。奴等の手の中じゃない。未来は僕等の手の中にある。僕等は小さく弱い。小さく弱い者達こそ、未来を拓いてゆける。いつでも、いつまでも。
これから始める私達の行動が現実を動かすと信じて、それぞれの場所で、声をあげましょう。
祝わない! 全然おめでたくない! 新元号認めない!
ナルヒトは「即位即退位」しろ!
天皇制いらない!

静岡の「天皇制を考える会:静岡」の仲間より

天皇「代替わり」と闘う仲間の皆さまへ
 「天皇制を考える会:静岡」より、本日の行動への心からの連帯のアピールを送ります。
 うんざりする元号「令和」の大騒ぎ! 繰り返される「平成最後の…」という言葉…。天皇によって、わたしたちの時間や生活が左右されるようなことがあってはなりません。
 アベは「令和」の「令」は「善い」という意味だと言っています。「昭和」と呼ばれた戦争の時代にも、日本的「和」の思想が喧伝されました。各自の「持ち分」を発揮して全体に帰一する「大和」(だいわ)の精神。君臣一体の調和の世界。「武」(=武力)もまた「和」を実現するための手段として正当化されました。
 新天皇は最初の国賓としてトランプを迎えるとのこと。徳仁は早くも日米同盟の象徴になるわけです。自衛隊の中東派兵も計画されています。アベが改憲を目論む時代、天皇の代替わり賛美もオリンピック・ナショナリズムもこれと軌を一にするものだといえましょう。わたしたちは「令和」の思想に抗し、戦争天皇制を許さないため、静岡にて声をあげます。共に連帯して闘いましょう。民主主義に天皇はいらない! 2019年5月1日(水)

愛知の「天皇代替わりを機に天皇制を考えるあいちネットワーク」の仲間より

 「終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク」の行動に参加された皆さんに愛知から連帯のメッセージを送ります。
 いよいよ、アキヒト天皇の退位とナルヒト天皇の即位という一連の行事が始まります。4月1日の新元号発表に際しては、政府やマスコミは挙げて「新時代の到来、時代の変化」などと喧伝し、天皇(天皇制)賛美キャンペーンを行っています。
 各省庁や教育現場には「日の丸」の掲揚や「国民こぞって祝意を表する」ことを強制する通達も出されています。 アキヒト天皇とミチコ皇后は、各地に「慰霊の旅」を続けることによって、「護憲派」や「平和主義者」として印象を持っている人も多く、天皇制そのものに対する批判を封じ込める役割を果たしています。
 しかし、戦前は天皇の名の下で、アジア太平洋地域への侵略戦争や植民地支配を行い、戦後のその責任を取らないまま「象徴」として延命しました。
 そもそも、天皇即位の諸儀式が、「国民主権」や政教分離原則に違反すること、また即位後に行われる「大嘗祭」は、神道儀式でありこれに対する公金支出は政教分離や信教の自由の原則に違反するなど、様々な問題をはらんでいます。
 「天皇制」という制度が、私たちが共有する平和、民主主義、多様性尊重、信教・良心の自由、政治的社会的文化的マイノリティの権利尊重などの価値観と相いれないことは明らかです。
 皆さんと共に、この愛知でも代替わりに異議あり!の声をあげ、連帯の意思を表明します。