報告:天皇に平和を語る資格なし! 8/15行動

 今年は終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク(おわてんねっと)の主催で準備。講師に大学教員の松井隆志さんを迎え、改めて「戦後」について考える時間を共有した。

 松井さんは安倍政権と象徴天皇制について、「戦後」の始まりは一章・九条の「抱き合わせ」で始まり、その後も憲法・天皇・安保体制は一貫して維持され、その展開の帰結として現在の安倍政権があり、戦争の責任をとらない戦後だからこその「天皇の輝き」がある、と整理した。とびきりひどいと誰もが思う安倍だが、ここに至る必然的な現代史をこの社会が作ってきたこと、「問題含みの戦後」の始まり方とその歩み方の問題を、天皇制存置が何をもたらしたのかを解いていくことで読み進める。そして、安倍政権がとりわけひどいということも、天皇がそれを後押ししているという実態につなげていくことで理解する方向性を指し示してくれた。それらは、「憲法の持続的腐食」「戦争責任追及の不徹底」「大衆天皇制を前提としたソフトな国民統合」で説明され、私たちがこれまで主張してきた問題ともつなげられていき、わかりやすくとても興味深い話だった。

 その後、八王子での子どもの天皇歓迎動員問題で根津さん、靖国神社での南京代虐殺抗議に対する香港人弾圧について和仁さん、即位・大嘗祭違憲訴訟の会の浅野弁護士、つくば国体反対行動から加藤さん、オリンピック災害おことわり連絡会の鵜飼さん、9・1防災訓練抗議行動の大西さんから発言。最後におっちんズの歌で空気満杯のデモ。ひどい土砂降りの中を何とか貫徹!

 集会170名、デモ300名の参加。

(反天皇制運動Alert No.39から)