終わりにしよう天皇制2018 大集会&デモ

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「終わりにしよう天皇制2018 11・25大集会&デモ」の報告です。(これは「反天皇制運動連絡会」の機関紙「反天皇制運動Alert  No.30」からの転載です)

 11月25日、千駄ヶ谷区民会館で「終わりにしよう天皇制2018 11・25大集会&デモ」が開催された。主催は〈終わりにしよう天皇制!「代替わり」反対ネットワーク〉(おわてんねっと)。
 首都圏の、それぞれに課題を持ちながらも天皇制の問題を継続的に考えて来たグループが、これから一年、天皇の「代替わり」について議論し、行動をつくり出そうと集まってできた。構成メンバーは昨年以来、緩やかに共闘し続けてきた仲間たちで、反天連も参加している。これはその結成お披露目集会だ。

 集会は、第一部、コント「忘れられないあの娘」と、栗原康さん講演。コントは昨年も登場した気鋭の「芸人」。今回は声の新人も。栗原さんの講演「みんな天皇制がきらい」は、「大正時代」の天皇制批判として、金子文子や朴烈、大杉栄、幸徳秋水などの言葉を紹介しながら、当時の天皇制・反天皇制の思想について語られ、象徴天皇制論にいきつく。当時の思想が、現代社会にも通じる部分も少なくなく、この変わらなさは恐い。

 二部は「野戦之月」有志の会による芝居で幕開け。野戦之月が屋根・壁・床に囲まれて公演。そこは暗い皇居の「お堀」端か。河童に連れてこられた車いすの男と、そこに現れる怪しき者たちとの会話。会場はすっかりテントと化した。「野戦之月」とはおそらく一〇年ぶりのコラボで、嬉しい。

 そして「3分で反対!天皇制」。東京琉球館の島袋マカト陽子さん、反五輪の会のいちむらみさこさん、女たちの戦争と平和資料館から池田弓子さん、即位・大嘗祭違憲訴訟の会から桜井大子が次々に発言。まるで数本のコラムを一気に読まさられた感。それぞれのテーマは切実で、凝縮された時間であった。最後に、おっちんズによる「元号やめよう」と「天皇制はいらないよ」の歌。元気倍増でデモ出発。

 朱に金色の龍踊る縦断幕と旗やプラカード。原宿・渋谷の街に「終わりにしよう!天皇制」の声を響かせた。(おわてんねっと/大子)